抱朴子外篇 / 廣譬
抱樸子曰:激修流揚朝宗者,不可以背五城而跨積石;舒翠葉吐丹葩者,不可以舍洪草亥而去繁柯。敗源失本,鮮不枯汔,叛聖違經,理不弘濟。
新字:抱樸子曰:激修流揚朝宗者,不可以背五城而跨積石;舒翠葉吐丹葩者,不可以舎洪草亥而去繁柯。敗源失本,鮮不枯汔,叛聖違経,理不弘済。
書き下し
抱朴子曰く、修流を激して朝宗を揚ぐる者は、五城を背にして積石を跨ぐ可からず、翠葉を舒べ丹葩を吐く者は、洪荄を舎てて繁柯を去る可からず。源を敗り本を失えば、枯汔せざること鮮く、聖に叛き経に違えば、理は弘済せず。
現代語訳
抱朴子は言う。長い流れを激しくして海へ朝宗しようとする者は、五城を背にして積石山を跨ぎ越えることはできず、翠の葉を広げ赤い花を吐く者は、太い根を捨てて茂った枝のほうへ去ることはできない。源を損ない本を失えば、枯れ尽きないことは少なく、聖人にそむき経に違えば、道理は広く世を救わない。
解説
源を離れれば枯れる、という段です。長い流れは水源と積石山を離れて海に向かえず、花を咲かせる木は大きな根を捨てて枝だけ茂らせることはできません。「源を敗り本を失えば、枯汔せざること鮮し」。ここでの本は聖人と経、つまり古典の教えですが、組織に置き換えれば創業の理念や基本動作です。枝葉の新施策を重ねるうちに、元の目的を見失い、疲弊する会社は少なくありません。変化の大きな時期ほど、何を源として残すかを先に決め、そのうえで枝を伸ばす順序が要ります。
この章句が説くこと
源を敗り本を失えば聖に叛き経に違えば洪荄を舎てて繁柯を去る可からず原点理念
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