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抱朴子外篇 / 廣譬

抱樸子曰:滄海揚萬里之濤,不能斂山峰之塵;驚風摧千仞之木,不能拔弱草之草亥。豸區虎武虎闞,不能威蚊虻;冠世之才,不能合流俗。

新字:抱樸子曰:滄海揚万里之濤,不能斂山峰之塵;驚風摧千仞之木,不能抜弱草之草亥。豸区虎武虎闞,不能威蚊虻;冠世之才,不能合流俗。

書き下し

抱朴子曰く、滄海は万里の濤を揚ぐるも、山峰の塵を斂むる能わず。驚風は千仞の木を摧くも、弱草の荄を抜く能わず。貙・虎武・虎闞も、蚊虻を威す能わず。冠世の才も、流俗に合する能わず。

現代語訳

抱朴子は言う。大海は万里に及ぶ大波を立てても、山の峰に積もった塵を払うことはできない。激しい風は千仞の木をへし折っても、弱い草の根を抜くことはできない。猛獣の貙や虎の勇猛も、蚊や虻を脅かすことはできない。世に冠たる才も、世俗の流れには合わせられない。

解説

大海の波も山頂の塵は払えず、激しい風も弱い草の根は抜けません。「冠世の才も、流俗に合する能わず」と、突出した才能は世の凡庸な流れに馴染まないものだと述べます。強さは相手を選び、弱いものに勝てないことがあるというのが比喩の構造です。経営でも、抜群に優秀な人が、組織の風土や慣習に合わず孤立することがあります。そのとき、個人が適応不足と決めつけず、強みが生きる場所を用意することが、才能を失わないための管理職の役割になります。

この章句が説くこと

滄海は万里の濤を揚ぐるも弱草の荄を抜く能わず冠世の才も流俗に合する能わず才能孤立

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