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抱朴子外篇 / 博喻

抱樸子曰:明主官人,不令出其器;忠臣居位,不敢過其量。非其才而妄授,非所堪而虛任,猶冰碗之盛沸湯,葭莩之包烈火,綴萬鈞於腐索,加倍載於扁舟。

新字:抱樸子曰:明主官人,不令出其器;忠臣居位,不敢過其量。非其才而妄授,非所堪而虚任,猶冰碗之盛沸湯,葭莩之包烈火,綴万鈞於腐索,加倍載於扁舟。

書き下し

抱朴子曰く、明主は人を官し、其の器を出でしめず、忠臣は位に居り、敢えて其の量を過ぎず。其の才に非ずして妄りに授け、堪うる所に非ずして虚しく任ずるは、猶お氷碗に沸湯を盛り、葭莩に烈火を包み、万鈞を腐索に綴り、倍載を扁舟に加うるがごとし。

現代語訳

抱朴子は言う。明君は人に官を授けるとき、その器量を超えさせず、忠臣は位にいるとき、あえてその度量を過ぎない。その才でないのに妄りに授け、堪えられないのにむなしく任じるのは、氷の碗に煮えたぎる湯を盛り、葭の薄皮に烈火を包み、万鈞の重さを腐った縄につなぎ、倍の荷を小舟に載せるようなものである。

解説

人事の核心を突いた段です。明君は「其の器を出でしめず」に官を授け、忠臣は「敢えて其の量を過ぎず」に位に居る。才に合わない任命は、氷の碗に熱湯を盛る、葭の皮に火を包む、腐った縄に重荷をつなぐのと同じだと言います。任命する側も、任命される側も、器を超えないという自制を持つ。昇進を断ることは卑怯ではなく、組織を守る判断にもなりうる。逆に、器以上の役を与えてしまった部下を、失敗の責めだけで潰さないことも、任命した者の責任です。

この章句が説くこと

其の器を出でしめず敢えて其の量を過ぎず氷碗に沸湯を盛り万鈞を腐索に綴り任命器

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