導師導古典を学びたいすべての人に 法人向けワークシート法人向けワークシート

抱朴子外篇 / 廣譬

抱樸子曰:淇衛忘歸,不能無弦而遠激;振塵之音,不能無器而興哀。超俗拔萃之德,不能立功於未至之時。

新字:抱樸子曰:淇衛忘帰,不能無弦而遠激;振塵之音,不能無器而興哀。超俗抜萃之徳,不能立功於未至之時。

書き下し

抱朴子曰く、淇衛に忘れ帰るも、弦無くして遠く激しき能わず。振塵の音も、器無くして哀しみを興す能わず。超俗抜萃の徳も、未だ至らざるの時に功を立つる能わず。

現代語訳

抱朴子は言う。淇や衛の音楽に帰るのを忘れるほど聞き入っても、弦がなければ遠くまで響かせることはできない。塵を振るわせるほどの音も、楽器がなければ哀しみを呼び起こすことはできない。俗を超え群を抜いた徳があっても、時がまだ至らないうちは功を立てることはできない。

解説

どれほど優れた音楽でも、弦がなければ響かず、楽器がなければ哀しみも起こりません。「超俗抜萃の徳も、未だ至らざるの時に功を立つる能わず」とあり、才徳があっても、時機が整わなければ成果にならないという現実を語ります。能力と環境、そして時が揃って初めて形になります。若手や新規事業の成果が出ないとき、本人の力不足とだけ見るのは早計です。道具や予算、時機といった条件が整っているかを先に確認することも、上に立つ者の仕事です。

この章句が説くこと

弦無くして遠く激しき能わず器無くして哀しみを興す能わず未だ至らざるの時に功を立つる能わず時機環境

関連する章句

古典の入門書『人生の教科書』の表紙

人生の答えは、ぜんぶ古典に書いてあった。

古典の入門書『人生の教科書』(PDF)と、師導の全機能1か月がセットで700円。二十四の悩みに、論語・老子・孫子から徒然草・五輪書までが答えます。

本の中身を見る
古典の入門書『人生の教科書』(PDF)+師導1か月=700円 本を見る