抱朴子外篇 / 廣譬
抱樸子曰:靈鳳所以晨起丹穴,夕萃軒丘,日未移晷,周章九陔,淩風蹈雲,不掇不閡者,以其六翮之輕勁也。夫才大器,亦有國之六翮也。
新字:抱樸子曰:霊鳳所以晨起丹穴,夕萃軒丘,日未移晷,周章九陔,淩風蹈雲,不掇不閡者,以其六翮之軽勁也。夫才大器,亦有国之六翮也。
書き下し
抱朴子曰く、霊鳳の晨に丹穴に起き、夕べに軒丘に萃まり、日未だ晷を移さずして、九陔を周章し、風を淩ぎ雲を蹈み、掇かず閡げられざる所以の者は、其の六翮の軽勁なるを以てなり。夫れ才の大器も、亦た国の六翮なり。
現代語訳
抱朴子は言う。霊鳳が朝に丹穴を発ち、夕べには軒丘に集まり、日影がまだ移らないうちに九天を飛び巡り、風を越え雲を踏んで、引き止められることも妨げられることもないのは、六つの大きな羽根が軽く力強いからである。才能が大きく器の大きな人もまた、国にとっての六つの羽根にあたる。
解説
朝に丹穴を発って夕べに軒丘に着く霊鳳が、風も雲も越えて妨げられないのは、強い羽根のおかげだと言います。「才の大器も、亦た国の六翮なり」と、人材を羽根にたとえる読み解きが肝です。羽根は一枚ずつ見れば目立ちませんが、全体の飛翔力を決めます。組織も同じで、成長の速さは、重い荷物を抱える胴体ではなく、軽く強い羽根をどれだけ育てているかで決まります。管理職は、将来の翼になる人材に仕事と責任を早めに渡すことが、会社の飛距離を左右します。
この章句が説くこと
風を淩ぎ雲を蹈み其の六翮の軽勁なるを以てなり国の六翮なり人材翼
関連する章句
-
論語・雍也篇子游、武城の宰と為る。子曰く、「女、人を得たるか。」曰く、「澹台滅明なる者有り。行くに径に由らず。公事に非ざれば、未だ嘗て偃の室に至らざるなり。」
-
論語・泰伯篇舜に臣五人有りて、天下治まる。武王曰く、「予に乱臣十人有り。」孔子曰く、「『才難し』とは、其れ然らずや。唐虞の際、斯に於いて盛んなりと為す。婦人有り、九人のみ。天下を三分して其の二を有ち、以て殷に服事す。周の徳は、其れ至徳と謂う可きのみ。」
-
孫子・作戦篇其の戦を用うるや、勝つを貴ぶ。久しければ則ち兵を鈍らせ鋭を挫き、城を攻むれば則ち力屈し、久しく師を暴せば則ち国用足らず。
-
尉繚子・武議良馬も策有れば、遠道致すべし。賢士も合有れば、大道明らかにすべし。
-
『韓非子』難二第三十七桓公曰く、「吾聞く、人に君たる者は人を索むるに労し、人を使うに佚すと。吾仲父を得ること已に難し。仲父を得るの後、何為れぞ易からざらんや。」
-
論語・衛霊公篇子曰く、君子は小知す可からずして、大受す可きなり。小人は大受す可からずして、小知す可きなり。
人生の答えは、ぜんぶ古典に書いてあった。
古典の入門書『人生の教科書』(PDF)と、師導の全機能1か月がセットで700円。二十四の悩みに、論語・老子・孫子から徒然草・五輪書までが答えます。
本の中身を見る