抱朴子外篇 / 廣譬
抱樸子曰:開源不億仞,則無懷山之流;崇峻不淩霄,則無彌天之雲。財不豐,則其惠也不博;才不遠,則其辭也不贍。故睹盈丈之牙,則知其不出徑寸之口;則百尋之枝,則知其不附毫末之木。
新字:抱樸子曰:開源不億仞,則無懐山之流;崇峻不淩霄,則無弥天之雲。財不豊,則其恵也不博;才不遠,則其辞也不贍。故睹盈丈之牙,則知其不出径寸之口;則百尋之枝,則知其不附毫末之木。
書き下し
抱朴子曰く、源を開くこと億仞ならざれば、則ち山を懐くの流れ無く、崇峻の霄を淩がざれば、則ち天に彌るの雲無し。財豊かならざれば、則ち其の恵み博からず、才遠からざれば、則ち其の辞贍らず。故に盈丈の牙を睹れば、則ち其の径寸の口より出でざるを知り、百尋の枝を則れば、則ち其の毫末の木に附かざるを知る。
現代語訳
抱朴子は言う。水源を深く開かなければ、山を抱え込むほどの大河は生まれず、高い山が空を凌がなければ、天に満ちる雲は生まれない。財が豊かでなければ恵みは広く行き渡らず、才が大きくなければその言葉は豊かにならない。だから一丈ほどの牙を見れば、それが径一寸の口から出たものではないとわかり、百尋の枝を測れば、それが毫末ほどの木に付いていたのではないとわかる。
解説
「財豊かならざれば、則ち其の恵み博からず」。大きな成果には、それを支える大きな元があるという論理が重ねられる段です。深い源がなければ大河はなく、高い山がなければ雲は広がりません。同様に、一丈の牙を見れば、小さな口から出たものではないとわかります。結果から元の大きさを推し量る見方です。人の発言や仕事ぶりが豊かなら、その裏には蓄えた経験と学びがあります。人に与えたいなら、まず自分の蓄えを増やすのが先です。
この章句が説くこと
源を開くこと億仞ならざれば才遠からざれば則ち其の辞贍らず百尋の枝を則れば蓄え器
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