抱朴子外篇 / 博喻
抱樸子曰:價直萬金者,不待見其物而好惡可別矣;條枝連抱者,不俟圍其木而巨細可論矣。故望洪濤之滔天,則知其不起乎潢汙之中矣;觀翰草之汪濊,則知其不出乎章句之徒矣。
新字:抱樸子曰:価直万金者,不待見其物而好悪可別矣;条枝連抱者,不俟囲其木而巨細可論矣。故望洪濤之滔天,則知其不起乎潢汚之中矣;観翰草之汪濊,則知其不出乎章句之徒矣。
書き下し
抱朴子曰く、価直万金なる者は、其の物を見るを待たずして好悪別つ可く、条枝連抱なる者は、其の木を囲むを俟たずして巨細論ず可し。故に洪濤の天に滔るを望めば、則ち其の潢汙の中に起こらざるを知り、翰草の汪濊たるを観れば、則ち其の章句の徒より出でざるを知る。
現代語訳
抱朴子は言う。値が万金に当たる品は、その物を見るまでもなく良し悪しを区別でき、枝が連なり抱えるほどの木は、幹を測るまでもなく大小を論じられる。だから大波が天に溢れるのを望めば、それが水たまりの中から起こったものでないことが分かり、文章の豊かに広がるのを観れば、それが字句を追うだけの徒から出たものでないことが分かる。
解説
万金の値がつく品は見なくても良し悪しが分かり、抱えるほどの枝を持つ木は幹を測らなくても大きさが分かる。大波を見れば水たまりから起こったのではないと分かり、文章の豊かな広がりを見れば、字句を追うだけの徒の産物ではないと分かる、と続きます。「其の章句の徒より出でざるを知る」。成果物の大きさや深さから、書き手の器が見えるという話です。評価の場面では、肩書きより出てきた仕事そのものの規模が、その人の力を語ります。
この章句が説くこと
価直万金なる者は条枝連抱なる者は洪濤の天に滔るを望めば翰草の汪濊たるを観れば成果物器
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