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抱朴子外篇 / 廣譬

抱樸子曰:事有緣微而成著,物有治近而致遠。故修步武之池,而引沈鱗於江海;豐朝陽之林,而延靈禽於丹穴;設象於盤盂,而翠虬降於玄霄;委灰於尺水,而望舒變於太極。是以晉文回輪於勇蟲,而壯士雲赴;句踐曲躬於怒蛙,而戎卒輕死。九九顯而扣角之俊至,枯骨掩而叁分之仁洽。

新字:抱樸子曰:事有縁微而成著,物有治近而致遠。故修歩武之池,而引沈鱗於江海;豊朝陽之林,而延霊禽於丹穴;設象於盤盂,而翠虬降於玄霄;委灰於尺水,而望舒変於太極。是以晋文回輪於勇虫,而壮士雲赴;句践曲躬於怒蛙,而戎卒軽死。九九顕而扣角之俊至,枯骨掩而叁分之仁洽。

書き下し

抱朴子曰く、事は微に縁りて著を成すもの有り、物は近きを治めて遠きを致すもの有り。故に歩武の池を修めて、沈鱗を江海より引き、朝陽の林を豊かにして、霊禽を丹穴より延き、象を盤盂に設けて、翠虬玄霄より降り、灰を尺水に委ねて、望舒太極に変ず。是を以て晋文は輪を勇虫に回らし、壮士雲のごとく赴き、句践は躬を怒蛙に曲げ、戎卒死を軽んず。九九顕れて扣角の俊至り、枯骨掩われて参分の仁洽し。

現代語訳

抱朴子は言う。事には微細なものを因として顕著なものを成すものがあり、物には身近を整えて遠くを招くものがある。だから一歩ほどの小さな池を整えて、江海の深く潜む魚を引き寄せ、朝日の当たる林を豊かにして、丹穴の霊鳥を招き、盤や盂に象を設けて、翠の虬が玄い空から降り、灰を一尺の水に委ねて、望舒(月)が太極に変ずる。こうして晋の文公は車の輪を勇ましい虫のために回し、壮士が雲のように集まり、句践は怒る蛙に身をかがめ、兵卒は死を軽んじた。九九が顕れて角を叩く俊才が至り、枯れた骨が覆われて三分の仁が行きわたった。

解説

小さな礼遇や整備が、遠くの大きな成果を呼ぶという段です。小さな池を整えれば大江の魚が寄り、林を豊かにすれば霊鳥が来ます。晋の文公が勇ましい虫を避けて車を回すと壮士が集まり、句践が怒る蛙に身をかがめると兵が死を恐れなくなった、という例が続きます。「九九顕れて扣角の俊至り」は、算術のような小さな技の者を取り立てれば、より優れた人材が来ることを言います。採用や制度という大きな仕掛けより、日常の小さな扱いが、周りの人の見る「この人についていくか」を決める、という読みが現代にも通じます。

この章句が説くこと

事は微に縁りて著を成す近きを治めて遠きを致す句践は躬を怒蛙に曲げ小事礼遇

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