抱朴子外篇 / 廣譬
抱樸子曰:膏壤在草亥,而枯葉含榮;率俗以身,則不言而化。故有唐以鹿裘臻太平;齊桓以捐紫止奢競。章華構而豐屋之過成,露臺輟而玄默之風行。
新字:抱樸子曰:膏壤在草亥,而枯葉含栄;率俗以身,則不言而化。故有唐以鹿裘臻太平;斉桓以捐紫止奢競。章華構而豊屋之過成,露台輟而玄黙之風行。
書き下し
抱朴子曰く、膏壌は草荄に在りて、枯葉も栄を含む。俗を率いるに身を以てすれば、則ち言わずして化す。故に有唐は鹿裘を以て太平を臻し、斉桓は紫を捐つるを以て奢競を止む。章華構えられて豊屋の過ち成り、露台輟めて玄默の風行わる。
現代語訳
抱朴子は言う。肥えた土は草の根にあり、だから枯れ葉にも栄えを含んでいる。世の習いを導くのに自分の身をもってすれば、言葉にしなくとも人は感化される。そこで唐堯は鹿の皮衣で太平を招き、斉の桓公は紫の衣を捨てて奢りの競い合いを止めた。章華の台が築かれて立派な家屋を求める過ちが生まれ、露台の工事をやめて静かな風が広まった。
解説
「俗を率いるに身を以てすれば、則ち言わずして化す」。命令や訓示より、上に立つ者の身の処し方こそが風俗を決めるという主張です。唐堯の鹿の皮衣や、桓公が紫の衣をやめた話が例に挙がり、華美な台を築けば過ちが生まれ、露台の建設をやめれば静かな風が広がるとも言います。会社でも、経費の使い方や働き方の手本は、社長や管理職の振る舞いがそのまま社内の基準になります。ルールを増やす前に、まず自分の行動を見直すほうが早く効きます。
この章句が説くこと
俗を率いるに身を以てすれば言わずして化す鹿裘を以て太平を臻し手本風俗奢
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