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抱朴子外篇 / 廣譬

抱樸子曰:震雷不能細其音,以協金石之和;日月不能私其耀,以變曲照之惠;大川不能促其涯,以適速濟之情;五嶽不能削其峻,以副陟者之欲。故廣車不能脅其轍以茍通於狹路,高士不能撙其節以同塵於隘俗。抱樸子曰:陰陽以廣陶濟物,三光以普照著明,嵩華以藏疾為曠,北溟以含垢稱大,碩儒以與進弘道,遠數以博愛容眾。

新字:抱樸子曰:震雷不能細其音,以協金石之和;日月不能私其耀,以変曲照之恵;大川不能促其涯,以適速済之情;五嶽不能削其峻,以副陟者之欲。故広車不能脅其轍以苟通於狭路,高士不能撙其節以同塵於隘俗。抱樸子曰:陰陽以広陶済物,三光以普照著明,嵩華以蔵疾為曠,北溟以含垢称大,碩儒以与進弘道,遠数以博愛容衆。

書き下し

抱朴子曰く、震雷は其の音を細くして以て金石の和に協う能わず、日月は其の耀を私して以て曲照の恵を変うる能わず、大川は其の涯を促めて以て速済の情に適う能わず、五嶽は其の峻を削りて以て陟る者の欲に副う能わず。故に広車は其の轍を脅めて以て狭路を苟くも通る能わず、高士は其の節を撙めて以て隘俗に同塵する能わず。抱朴子曰く、陰陽は広を以て陶し物を済い、三光は普きを以て照らして明らかなるを著わし、嵩・華は疾を蔵するを以て曠と為し、北溟は垢を含むを以て大と称す、碩儒は進むに与するを以て道を弘め、遠数は博愛を以て衆を容る。

現代語訳

抱朴子は言う。激しい雷は音を細くして金石の楽の調和に合わせることができず、日月はその輝きを私して一部だけを照らす恵みに変えることができず、大河は岸を狭めて急いで渡りたい人の気持ちに合わせることができず、五嶽は峻しさを削って登る者の望みに添うことができない。だから広い車は轍を狭めて強引に狭い道を通ることができず、高潔の士は節操を曲げて狭い俗世に同じ塵となって交わることができない。抱朴子は言う。陰陽は広さによって万物を陶冶して救い、三光は普く照らして明らかさを著わし、嵩山と華山は病(汚れ)を蔵することで広大となり、北の大海は垢を含むことで大きいと称され、大儒は進む者に与することで道を広め、遠大な術数の士は博愛によって衆を受け入れる。

解説

大きな存在は、個々の都合に合わせて自分を小さくしない、という二つの段です。前段は、雷は音を絞らず、日月は特定の人のために光を曲げず、大川も山も特別扱いはしません。だから「高士は其の節を撙めて以て隘俗に同塵する能わず」。後段は逆向きで、山海が「疾を蔵する」「垢を含む」ことで大きいように、偉大な儒者や博愛の人は広く受け入れて道を広めると言います。原則は曲げず、受け入れる幅は広く持つ。この二つを両立させる立場が、人の上に立つ者の姿として描かれています。

この章句が説くこと

其の節を撙めて以て隘俗に同塵する日月は其の耀を私して垢を含むを以て大と称す原則寛容

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