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抱朴子外篇 / 博喻

抱樸子曰:棲鸞戢鸑,雖饑渴而不願籠委於庖人之室;乘黃天鹿,雖幽饑而不樂草芻秣於濯龍之廄。是以掇蜩之叟,忘萬物於芳林,垂綸之生,忽執珪於南楚。

新字:抱樸子曰:棲鸞戢鸑,雖饑渇而不願籠委於庖人之室;乗黄天鹿,雖幽饑而不楽草芻秣於濯竜之廄。是以掇蜩之叟,忘万物於芳林,垂綸之生,忽執珪於南楚。

書き下し

抱朴子曰く、棲鸞・戢鸑は、饑渇すと雖も庖人の室に籠委せらるるを願わず、乗黄・天鹿は、幽饑すと雖も濯龍の廄に草芻秣せらるるを楽しまず。是を以て蜩を掇るの叟は、万物を芳林に忘れ、綸を垂るるの生は、珪を執るを南楚に忽にす。

現代語訳

抱朴子は言う。木に宿る鸞や羽を収めた鸑鷟は、飢えて渇いても料理人の部屋の籠に入れられることを望まず、乗黄や天鹿のような神馬は、ひどく飢えても濯龍の厩で飼い葉を与えられるのを喜ばない。だから蝉を竿で捕る老人は香り高い林の中で万物を忘れ、釣り糸を垂れる人は、南の楚で珪(高位の印)を執ることなど眼中にない。

解説

高い志の者は、飼われる安楽を選ばないという段です。鸞や神馬は「饑渇すと雖も」庖人の籠や厩に収まることを望みません。蝉を捕る老人や釣り人も、立身より自分の楽しみを取ります。待遇の良さを引き留めの切り札にしがちですが、この段は報酬で動かない人が確かにいることを示します。そういう人材には、年収や肩書より、自分の力を活かせる場や裁量が効きます。自分が居場所を選ぶ側なら、飼われる安心と、野にいる自由のどちらを取るかを問う比喩でもあります。

この章句が説くこと

庖人の室に籠委せらるるを願わず万物を芳林に忘れ綸を垂るるの生志自由

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