抱朴子外篇 / 博喻
抱樸子曰:方圓舛狀,逝止異歸。故渾象尊於行健,坤後貴於安貞。七政四氣,以周流成功;五嶽六柱,以峙靜作鎮。是以宋墨楚申,以載馳存國,幹木胡明,以無為折沖。
新字:抱樸子曰:方円舛状,逝止異帰。故渾象尊於行健,坤後貴於安貞。七政四気,以周流成功;五嶽六柱,以峙静作鎮。是以宋墨楚申,以載馳存国,幹木胡明,以無為折沖。
書き下し
抱朴子曰く、方円は状を舛にし、逝止は帰を異にす。故に渾象は行健を尊び、坤後は安貞を貴ぶ。七政・四気は、周流を以て功を成し、五嶽・六柱は、峙静を以て鎮を作す。是を以て宋の墨・楚の申は、載馳を以て国を存し、幹木・胡明は、無為を以て折沖す。
現代語訳
抱朴子は言う。方と円は形が違い、行くことと止まることは行き着く先が違う。だから天の形は絶えず健やかに行くことを尊び、坤(大地)は安らかに貞しくあることを貴ぶ。七政(日月五星)と四季の気は、巡り流れることで功を成し、五嶽や六柱は、そびえ静まることで鎮めとなる。だから宋の墨や楚の申は、駆け回ることで国を存続させ、幹木や胡明は、無為によって敵の鋭鋒を挫いた。
解説
動と静、それぞれに役目があるという段です。「七政・四気は周流を以て功を成し、五嶽・六柱は峙静を以て鎮を作す」。巡る天体も、動かない山も、どちらも世界を支えています。人の例も同じ構図で、駆け回って国を守る者と、無為で敵をしのぐ者を並べます。組織にも、現場を走り回って火を消す人と、動かず場を落ち着かせる人がいます。目に見える動きの多さだけで貢献を測ると、静かに鎮める役が評価から落ちます。役割ごとに別の物差しを持つ必要があります。
この章句が説くこと
周流を以て功を成し峙静を以て鎮を作す無為を以て折沖す動と静役割
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