抱朴子外篇 / 博喻
抱樸子曰:膚表或不可以論中,望貌或不可以核能。仲尼似喪家之狗,公旦類樸斫之材,咎繇面如蒙倛,伊尹形若槁骸,及龍陽宋朝,猶土偶之冠夜光,藉孺董鄧,猶錦紈之裹塵埃也。
新字:抱樸子曰:膚表或不可以論中,望貌或不可以核能。仲尼似喪家之狗,公旦類樸斫之材,咎繇面如蒙倛,伊尹形若槁骸,及竜陽宋朝,猶土偶之冠夜光,藉孺董鄧,猶錦紈之裹塵埃也。
書き下し
抱朴子曰く、膚表は或いは以て中を論ず可からず、望貌は或いは以て能を核す可からず。仲尼は喪家の狗に似、公旦は樸斫の材に類し、咎繇は面蒙倛の如く、伊尹は形槁骸の若し。龍陽・宋朝に及びては、猶お土偶の夜光を冠するがごとく、藉孺・董・鄧は、猶お錦紈の塵埃を裹むがごときなり。
現代語訳
抱朴子は言う。肌や外見では内面を論じることができず、顔つきを望み見ても能力を確かめることはできない。孔子は家を失った犬に似、周公旦は削りかけの木材のようで、咎繇(皋陶)の顔は厄よけの面のようであり、伊尹の姿は枯れた骸骨のようであった。龍陽君や宋朝のような美貌の者は、土人形が夜光の珠の冠をかぶったようなもので、籍孺や董・鄧は、錦や白絹で塵や埃を包んだようなものである。
解説
外見で人を測る誤りを突く段です。「仲尼は喪家の狗に似」と、聖人でさえ見た目は冴えないと並べ、反対側に美貌の寵臣を「土偶の夜光を冠する」ものとして置きます。見た目と中身が一致しない例を、聖賢と寵臣の対で見せる構成です。面接や第一印象で判断が決まりがちな採用・登用の場面に、そのまま当てはまります。話し方や外見の好印象は、能力の証拠ではありません。実績や行動の記録を見る手順を、評価の側に組み込む必要があります。
この章句が説くこと
膚表は或いは以て中を論ず可からず仲尼は喪家の狗に似土偶の夜光を冠する外見中身
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