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抱朴子外篇 / 博喻

抱樸子曰:聰者貴於理遺音於千載之外,而得興亡之跡。明者珍於鑒逸群於寒瘁之中,而抽匡世之器。若夫聆繁會之響,而顧問於庸工,非延州之清聽也。枉英遠之才,而諮之於常人,非獨見之奇識也。故與不賞物者而論用淩儕之器,是使瞽者指五色也;與妒勝己者而謀舉疾惡之賢,是與狐議治裘也。

新字:抱樸子曰:聰者貴於理遺音於千載之外,而得興亡之跡。明者珍於鑒逸群於寒瘁之中,而抽匡世之器。若夫聆繁会之響,而顧問於庸工,非延州之清聴也。枉英遠之才,而諮之於常人,非独見之奇識也。故与不賞物者而論用淩儕之器,是使瞽者指五色也;与妬勝己者而謀舉疾悪之賢,是与狐議治裘也。

書き下し

抱朴子曰く、聡き者は遺音を千載の外に理めて、興亡の跡を得るを貴ぶ。明らかなる者は逸群を寒瘁の中に鑑みて、匡世の器を抽くを珍とす。夫の繁会の響きを聆きて、庸工に顧問するが若きは、延州の清聴に非ざるなり。英遠の才を枉げて、之を常人に諮るは、独見の奇識に非ざるなり。故に物を賞せざる者と与に儕を淩ぐの器を用うるを論ずるは、是れ瞽者をして五色を指さしむるなり。勝己を妬む者と与に疾悪の賢を挙ぐるを謀るは、是れ狐と与に裘を治むるを議するなり。

現代語訳

抱朴子は言う。聡い者は、千年の外に残された音を整理して、興亡の跡を得ることを貴ぶ。明らかな者は、貧しく苦しむ中から群を抜く人物を見分けて、世を正す器を引き出すことを宝とする。あの数多く重なる音の響きを聞いて、凡庸な楽人に意見を求めるようなことは、延州の澄んだ聴力とは言えない。英才の遠大な才を曲げて、それを常人に諮ることは、独自の見識の優れた眼力とは言えない。だから物の良さを賞でない者と、同輩を抜く器の登用を論ずるのは、目の見えない者に五色を指さしさせるようなものである。自分より優れた者を妬む者と、悪を憎む賢者の推挙を謀るのは、狐と一緒に皮衣の仕立てを相談するようなものである。

解説

結びの二つの喩えが鋭い段です。物の良さを見抜けない人と、抜きん出た人材の登用を論じるのは、目の見えない人に五色を指させるようなもの。自分より優れた者を妬む人と、賢者の推薦を相談するのは、狐と皮衣の仕立てを相談するようなものだと言います。「是れ狐と与に裘を治むるを議するなり」。誰に諮るかで結果がほぼ決まる、という話です。人事会議で、後進を妬みやすい人だけに意見を求めていないか、確かめたくなる一節です。

この章句が説くこと

夫の繁会の響きを聆きて是れ瞽者をして五色を指さしむるなり疾悪の賢を挙ぐるを謀るは是れ狐と与に裘を治むるを議するなり登用妬み

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