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抱朴子外篇 / 博喻

抱樸子曰:偏才不足以經周用,只長不足以濟眾短。是以雞知將旦,不能究陰陽之歷數;鵠識夜半,不能極晷景之道度;山鳩知晴雨於將來,不能明天文;蛇蟲豈知潛泉之所居,不能達地理。

新字:抱樸子曰:偏才不足以経周用,只長不足以済衆短。是以鶏知将旦,不能究陰陽之歴数;鵠識夜半,不能極晷景之道度;山鳩知晴雨於将来,不能明天文;蛇虫豈知潜泉之所居,不能達地理。

書き下し

抱朴子曰く、偏才は以て周用を経するに足らず、只長は以て衆短を済うに足らず。是を以て鶏は将に旦ならんとするを知るも、陰陽の暦数を究むる能わず、鵠は夜半を識るも、晷景の道度を極むる能わず、山鳩は晴雨を将来に知るも、天文を明らかにする能わず、蛇虫は潜泉の居る所を知るも、地理に達する能わず。

現代語訳

抱朴子は言う。偏った才では、あまねく用いるべき事を治めるには足りず、ただ一つの長所では、多くの短所を補うには足りない。だから鶏は夜明けが近いことを知るが、陰陽の暦数を究めることはできず、鵠は真夜中を知るが、日影の測り方を極めることはできず、山鳩は将来の晴雨を知るが、天文を明らかにすることはできず、蛇や虫は地下の泉のありかを知るが、地理に通じることはできない。

解説

鶏は夜明けを知りながら暦は究められず、鵠は夜半を知りながら日影の理は極められません。山鳩は天気を当てるのに天文には通じない。一つの才は全体の用には足りず、一つの長所で多くの短所は補えない、という並べ方です。「只長は以て衆短を済うに足らず」。得意な能力が一つあることと、全体を任せられることは別です。優れた実務家に組織運営まで求めて苦しむ場面は多くあります。一芸の価値を認めたうえで、足りない部分を他の人で補う編成を最初から考えておきます。

この章句が説くこと

偏才は以て周用を経するに足らず只長は以て衆短を済うに足らず鶏は将に旦ならんとするを知るも山鳩は晴雨を将来に知るも長所補完

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