抱朴子外篇 / 博喻
抱樸子曰:翠虬無翅而天飛;螣蛇無足而電鶩,鱉無耳而關頭善聞,蚓無口而揚聲。故臯繇喑而與辯者同功,晉野瞽而與離朱齊明。
新字:抱樸子曰:翠虬無翅而天飛;螣蛇無足而電鶩,鱉無耳而関頭善聞,蚓無口而揚声。故皋繇喑而与弁者同功,晋野瞽而与離朱斉明。
書き下し
抱朴子曰く、翠虬は翅無くして天に飛び、螣蛇は足無くして電のごとく騖せ、鼈は耳無くして関頭善く聞き、蚓は口無くして声を揚ぐ。故に皋繇は喑なれども辯者と功を同じくし、晋野は瞽なれども離朱と明を斉しくす。
現代語訳
抱朴子は言う。翠色の虬は翼がなくても天に飛び、螣蛇は足がなくても稲妻のように走り、鼈は耳がなくても頭のあたりでよく聞き、蚯蚓は口がなくても声を上げる。だから皋繇は口がきけなくても弁者と功を同じくし、晋野は目が見えなくても離朱と明るさを等しくする。
解説
翼のない竜が飛び、足のない蛇が稲妻のように走り、耳のない鼈が聞き、口のないミミズが声を出す。欠けているはずの器官を別の仕方で補う例を重ねます。「皋繇は喑なれども辯者と功を同じくし」。声が出なくても雄弁な者と同じ功を立てる人がいる、という結びです。苦手や欠けを理由に評価の外に置かず、別の経路でどう成果を出しているかを見る。管理職の目としては、やり方の型より成果への道筋を確かめる読み方になります。
この章句が説くこと
翠虬は翅無くして天に飛び螣蛇は足無くして電のごとく騖せ故に皋繇は喑なれども弁者と功を同じくし補い成果多様性
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