尚書 / 蔡仲之命
為善不同,同歸于治;為惡不同,同歸于亂
新字:為善不同,同帰于治;為悪不同,同帰于乱
書き下し
善を為すこと同じからざれども、同じく治に歸す。惡を為すこと同じからざれども、同じく亂に歸す。
現代語訳
善の行い方は人それぞれ異なっていても、結局は同じく治まる方向へ行き着く。悪の行い方も人それぞれ異なるが、結局は同じく乱れる方向へ行き着く。
解説
善行のやり方は人によって様々でよく、一つの正解に縛られる必要はないと説く一句である。丁寧な言葉をかける人もいれば、黙って手を動かす人もいる。やり方は違っても、相手を思う気持ちに根ざしていれば、結果として物事はよい方向へ向かっていく。逆に自分本位な小さな悪いふるまいは、形は違っていても、いずれ同じように状況を乱していく。手段の違いにとらわれず、向かう先が善か悪かを見極めることが大切である。なお、本篇は東晋期に伝わった古文尚書に属し、後世の編纂とみる説が有力である。
この章句が説くこと
多様性結果方向性
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