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晏子春秋 / 外篇上・景公問古而無死其樂若何晏子諫/景公謂梁丘據與己和晏子諫

聲亦如味,一氣、二體、三類、四物、五聲、六律、七音、八風、九歌,以相成也。清濁、大小、短長、疾徐、哀樂、剛柔、遲速、高下、出入、周疏,以相濟也。君子聽之,以平其心,心平德和,故詩曰:『德音不瑕』。今據不然,君所謂可,據亦曰可;君所謂否,據亦曰否,若以水濟水,誰能食之?若琴瑟之專一,誰能聽之?同之不可也如是。」公曰:「善。」

新字:声亦如味,一気、二体、三類、四物、五声、六律、七音、八風、九歌,以相成也。清濁、大小、短長、疾徐、哀楽、剛柔、遅速、高下、出入、周疏,以相済也。君子聴之,以平其心,心平徳和,故詩曰:『徳音不瑕』。今拠不然,君所謂可,拠亦曰可;君所謂否,拠亦曰否,若以水済水,誰能食之?若琴瑟之専一,誰能聴之?同之不可也如是。」公曰:「善。」

書き下し

声も亦味の如く、一気、二体、三類、四物、五声、六律、七音、八風、九歌、以て相成すなり。清濁、大小、短長、疾徐、哀楽、剛柔、遅速、高下、出入、周疏、以て相済うなり。君子之を聴きて、以て其の心を平らかにす。心平らかなれば徳和す。故に詩に曰く、『徳音瑕あらず』と。今据は然らず。君の可と謂う所は、据も亦可と曰い、君の否と謂う所は、据も亦否と曰う。水を以て水を済うが若し、誰か能く之を食らわん。琴瑟の専一なるが若し、誰か能く之を聴かん。同の不可なること是くの如し」と。公曰く、「善し」と。

現代語訳

音もまた味と同じで、一つの気、二つの体、三つの類、四つの物、五声、六律、七音、八風、九歌が、互いに補い合って成り立ちます。清と濁、大と小、短と長、急と緩、哀と楽、剛と柔、遅と速、高と低、出と入、密と疎が、互いに補い合うのです。君子はこれを聴いて、心を平らかにします。心が平らかになれば徳が和します。だから詩にこうあります。『徳のある声に傷はない』。いま据はそうではありません。君が良しとすることは据も良しと言い、君が否とすることは据も否と言います。水で水を調えるようなもので、誰がそれを食べられましょう。琴や瑟がただ一つの音だけを鳴らすようなもので、誰がそれを聴けましょう。同がいけないのはこのとおりです」。公は言いました。「よい」。

解説

前の段の続きで、和を味の話から音の話へと広げる部分です。清濁、大小、短長のように、性質の違うものが互いを補うことで、音楽が成り立つと晏子は述べます。ここで言う九歌や八風などの数え方は、当時の音楽の理屈で、細部の説明は断定を避けます。要点は、水に水を足しても味にならず、琴瑟が一音だけでは聴けないという対比に尽きます。景公は一言「よい」と受けています。チームづくりでも、似た経歴と考えの人ばかり集めると居心地は良くても、緊急時に偏りが出ます。異なる持ち味を意図して組み合わせ、互いの不足を補う設計こそが、管理職の仕事です。

この章句が説くこと

多様性補完同調和人材配置晏子春秋

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