抱朴子外篇 / 博喻
抱樸子曰:妍姿媚貌,形色不齊,而悅情可均;絲竹金石,五聲詭韻,而快耳不異;繳飛鉤沈,罾舉罝抑,而有獲同功;樹勛立言,出處殊途,而所貴一致。
新字:抱樸子曰:妍姿媚貌,形色不斉,而悦情可均;糸竹金石,五声詭韻,而快耳不異;繳飛鉤沈,罾舉罝抑,而有獲同功;樹勛立言,出処殊途,而所貴一致。
書き下し
抱朴子曰く、妍姿媚貌は、形色斉しからざるも、情を悦ばしむること均しかる可く、糸竹金石は、五声韻を詭にするも、耳を快くすること異ならず、繳飛び鉤沈み、罾挙がり罝抑さうるも、獲る有りて功を同じくし、勲を樹て言を立つるは、出処途を殊にするも、貴ぶ所は一致す。
現代語訳
抱朴子は言う。美しい姿や愛らしい顔は、形も色も同じではないが、心を楽しませる点では等しくありうる。琴・笛・鐘・石の楽器は、五声の調子が異なるが、耳を快くする点では変わらない。矢が飛び、釣り針が沈み、網が上がり、罠が押さえるとき、手段は違っても獲物を得て功を同じくする。勲功を立て言葉を立てるのも、出仕と在野とで道は違うが、貴ぶところは一つである。
解説
美人は姿かたちが違っても心を楽しませる点では同じで、楽器は音が違っても耳を快くする点で変わらない、と言います。網でも釣り針でも獲物が得られれば同じ功です。結びは、勲功を立てるのも言葉を残すのも、仕官と在野で道が違っても、貴ぶところは一つだという整理です。「出処途を殊にするも、貴ぶ所は一致す」。やり方や経路が違っても、成果という目的で見る視点です。多様な働き方や手法を認めるとき、判断の軸を成果に据える考え方になります。
この章句が説くこと
形色斉しからざるも獲る有りて功を同じくし出処途を殊にするも貴ぶ所は一致す多様性成果
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