抱朴子外篇 / 博喻
抱樸子曰:鸗駮危苦於崄峻之端,不樂口弗守之役,吉光饑渴於冰霜之野,不願犧牲之鮑,孤竹不以絕粒易鹿臺之富,子廉不以困匱貿銅山之豐。
新字:抱樸子曰:鸗駮危苦於崄峻之端,不楽口弗守之役,吉光饑渇於冰霜之野,不願犠牲之鮑,孤竹不以絶粒易鹿台之富,子廉不以困匱貿銅山之豊。
書き下し
抱朴子曰く、鸗駮は険峻の端に危苦するも、口弗守の役を楽しまず、吉光は冰霜の野に飢渇するも、犠牲の鮑を願わず、孤竹は粒を絶つを以て鹿台の富に易えず、子廉は困匱を以て銅山の豊かさに貿えず。
現代語訳
抱朴子は言う。鸗駮は険しい崖の端で苦しんでも、口弗守の役目を楽しまず、吉光は氷霜の野で飢え渇いても、犠牲の干し魚を願わず、孤竹は穀物を絶つことを、鹿台の富と取り替えず、子廉は困窮することを、銅山の豊かさと取り替えない。
解説
険しい崖の端で苦しんでも飼われる役目は楽しまず、氷霜の野で飢えても供え物の鮑は願わない、と獣の矜持を述べ、人の例に移ります。孤竹は食を絶っても鹿台の富と引き換えにせず、子廉は貧窮しても銅山の豊かさと引き換えにしません。「粒を絶つを以て鹿台の富に易えず」。富と引き換えにできないものを持つ人の話です。部下や取引先には、報酬では動かない線を持つ人がいます。その線を知っておくことが、信頼して任せる土台になります。
この章句が説くこと
鸗駮は険峻の端に危苦するも吉光は冰霜の野に飢渇するも孤竹は粒を絶つを以て鹿台の富に易えず矜持清貧一線
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