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抱朴子外篇 / 博喻

抱樸子曰:豹笏之裘,不為負薪施;九成六變,不為聾夫設;高唱遠和,不為庸愚吐;忘身致果,不為薄德作。

新字:抱樸子曰:豹笏之裘,不為負薪施;九成六変,不為聾夫設;高唱遠和,不為庸愚吐;忘身致果,不為薄徳作。

書き下し

抱朴子曰く、豹笏の裘は、薪を負う者の為に施さず、九成六変は、聾夫の為に設けず、高唱遠和は、庸愚の為に吐かず、身を忘れて果を致すは、薄徳の為に作さず。

現代語訳

抱朴子は言う。豹の飾りの付いた裘は、薪を背負う者のためには着せず、九成六変の楽は、耳の聞こえない人のためには奏でず、高く唱え遠くに和す歌は、凡庸で愚かな者のためには発せず、身を忘れて果断を尽くすことは、徳の薄い者のためには為さない。

解説

四つの「為に〜せず」を重ねた句です。豹飾りの裘は薪を担ぐ者に着せず、九成六変の楽は耳の聞こえない人に奏でず、高尚な歌は凡庸な者に唱えず、身を捨てた働きは徳の薄い主のためには為さない。最後の一句は、人は報いる価値のある相手にこそ全力を出す、とも読めます。現場で言えば、優れた人材が力を出し切らないのは、能力不足よりも、その場や上司に力を注ぐ値打ちを見出せないからです。人を活かすには、場の質を整える責任が上にある、という点を突いています。

この章句が説くこと

聾夫の為に設けず庸愚の為に吐かず薄徳の為に作さず場士気

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