抱朴子外篇 / 博喻
抱樸子曰:多力何必孟賁烏獲,逸容凱唯鄭旦毛嬙,飈迅非徒驊騮驌騻,立斷未獨沈閭幹將。是以能立素王之業者,不必東魯之丘;能洽掩枯之仁者,不必西鄰之昌。
新字:抱樸子曰:多力何必孟賁烏獲,逸容凱唯鄭旦毛嬙,飈迅非徒驊騮驌騻,立断未独沈閭幹将。是以能立素王之業者,不必東魯之丘;能洽掩枯之仁者,不必西鄰之昌。
書き下し
抱朴子曰く、力多きは何ぞ必ずしも孟賁・烏獲のみならん、逸容は豈に唯だ鄭旦・毛嬙のみならんや、飈迅は徒だ驊騮・驌騻のみに非ず、立断は未だ独り沈閭・幹将のみにあらず。是を以て素王の業を立つる能う者は、必ずしも東魯の丘のみならず、掩枯の仁を洽くする能う者は、必ずしも西鄰の昌のみならず。
現代語訳
抱朴子は言う。力が強いのは、どうして孟賁・烏獲だけであろうか。優れた容姿は、どうして鄭旦・毛嬙だけであろうか。疾風のような速さは驊騮・驌騻だけではなく、一刀で断つ切れ味は沈閭・幹将だけではない。だから素王の業を立てられる者は、必ずしも東魯の丘だけではなく、枯骨を埋める仁を広く及ぼせる者は、必ずしも西鄰の昌だけではない。
解説
力持ち、美人、名馬、名剣と、それぞれ名の通った例を挙げながら、それだけではないと重ねます。最後は、王者の業を立てる人も東魯の丘だけではない、と結びます。「必ずしも」を四度繰り返した、代わりのいる論法です。名の通った一人に頼らなくても、同じ働きをする人は他にいる、と読めます。人事では、特定の個人に依存した体制の危うさと、まだ名の出ていない人材を探す姿勢の両面を引き出せます。
この章句が説くこと
何ぞ必ずしも孟賁・烏獲のみならん飈迅は徒だ驊騮・驌騻のみに非ず素王の業を立つる能う者は必ずしも東魯の丘のみならず後継依存
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