抱朴子外篇 / 博喻
抱樸子曰:丹幃接網,組帳重蔭,則醜姿翳矣;朱漆飾致,錯塗炫耀,則枯木隱矣。是以六藝備則卑鄙化為君子,眾譽集則孤陋邈乎貴遊。
新字:抱樸子曰:丹幃接網,組帳重蔭,則醜姿翳矣;朱漆飾致,錯塗炫耀,則枯木隠矣。是以六芸備則卑鄙化為君子,衆誉集則孤陋邈乎貴遊。
書き下し
抱朴子曰く、丹幃網を接ね、組帳蔭を重ぬれば、則ち醜姿翳わる。朱漆飾り致し、錯塗炫耀すれば、則ち枯木隠る。是を以て六芸備われば則ち卑鄙も化して君子と為り、衆誉集まれば則ち孤陋も貴遊に邈かなり。
現代語訳
抱朴子は言う。赤い帳が網のように連なり、組紐の帳が幾重にも影を落とせば、醜い姿は覆われる。朱漆で飾りを尽くし、色を塗り重ねて輝かせれば、枯れ木は隠れる。だから六芸が備われば卑しい者も変じて君子となり、多くの称賛が集まれば見識の狭い者も貴人の列よりはるか高みに進む。
解説
帳で醜さを隠し、漆で枯れ木を飾るという外見の比喩から、教養と評判が人をつくる話へ進みます。「六芸備われば則ち卑鄙も化して君子と為り」。装いに当たるのは学びだ、と読めます。そこへ「衆誉」も並べ、内実と評判の両方が人の格を上げると言うのが現実的です。人事でも、肩書きや評判は人を押し上げますが、中身が追いつかなければ飾りは剥がれます。評価が先行している人ほど、実を補う機会が必要です。
この章句が説くこと
六芸備われば則ち卑鄙も化して君子と為り衆誉集まれば則ち孤陋も貴遊に邈かなり朱漆飾り致し六芸評判飾り
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