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孫子 / 作戦篇

故智將務食於敵。食敵一鍾,當吾二十鍾;萁稈一石,當吾二十石。

新字:故智将務食於敵。食敵一鍾,当吾二十鍾;萁稈一石,当吾二十石。

書き下し

故に智将は敵に食するを務む。敵に食する一鍾は、吾が二十鍾に当たり、萁稈一石は、吾が二十石に当たる。

現代語訳

だから智将は、敵地で食糧を調達することに努める。敵から奪った食糧一鍾は、自国から運ぶ二十鍾に相当し、敵の飼い葉一石は、自国から運ぶ二十石に相当するのだ。

解説

補給の効率を、具体的な数字で説いた一節です。孫子は、遠い自国から兵糧を運ぶコストの大きさ(前段の「千里饋糧」)を踏まえ、賢い将は「敵地で現地調達せよ」と言います。運搬の手間と損耗を考えれば、敵から奪う一を、自前で運ぶ二十に相当すると評価する——徹底したコスト意識です。ビジネスでも、すべてを自前で抱え込むより、現地の資源・パートナー・既存の仕組みを賢く使うほうが、はるかに効率的な場面があります。遠くから重いコストを引きずるのではなく、その場で得られるものを最大限に活かす。「二十分の一の労力で同じ成果」を狙う発想が、消耗戦を避ける知恵です。

この章句が説くこと

現地調達士気疲弊兵站効率コスト意識資源活用

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