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司馬法 / 用眾

書親絕,是謂絕顧之慮。

新字:書親絶,是謂絶顧之慮。

書き下し

親に書するを絶つ、是れを顧みるを絶つの慮と謂う。

現代語訳

(兵が)肉親に手紙を書くことを断たせる。これを、後ろを振り返る思いを断つはかりごとという。

解説

戦いに臨む兵の心を戦場に向けさせるための方策を並べた列の一つである。直前には、先に動けば疲れ、遅れれば怯え、休めば怠り、休まなければ疲れる、という戦いの難しさが述べられ、そのうえで兵の心を一つにする手立てが挙げられる。肉親への手紙を断たせれば、故郷を思う気持ちが断たれ、兵は目の前の戦いに集中する。孫子が兵を死地に置いて戦わせる九地篇の考えと通じるが、司馬法は手紙という具体的な形で示している。現代に置き換えれば、大事な局面では余計な情報や連絡を断ち、目の前の仕事に集中できる環境を整えることにあたる。ただし人の情を断つことには代償もあり、どこまで求めるかは慎重に考える必要がある。

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