抱朴子外篇 / 博喻
抱樸子曰:適心者交淺而愛深,忤神者接久而彌乖。是以聲同則傾蓋而居昵,道異而白首而無愛。
新字:抱樸子曰:適心者交浅而愛深,忤神者接久而弥乖。是以声同則傾蓋而居昵,道異而白首而無愛。
書き下し
抱朴子曰く、心に適う者は交わり浅くして愛深く、神に忤う者は接すること久しくして弥いよ乖く。是を以て声同じければ傾蓋して居ること昵しく、道異なれば白首にして愛無し。
現代語訳
抱朴子は言う。心にかなう者とは、交わりが浅くても愛情は深く、気持ちに逆らう者とは、付き合いが長くなるほどますます隔たる。だから、声が同じであれば道で車の蓋を傾けて話しただけで親しく、道が異なれば白髪になるまで付き合っても愛情はない。
解説
出会って間もないのに深く通じ合う人もいれば、何十年付き合っても距離の縮まらない人もいる。その差を、付き合いの長さではなく、声と道が合うかどうかに置いた句です。「声同じければ傾蓋して居ること昵しく」。傾蓋は、道で行き会って車の蓋を寄せて語ることです。職場の相性を、勤続年数や付き合いの量で測らないほうがよい、という使い方ができます。長く同じ部署にいても通じない関係は、無理に近づけるより、役割で線を引いたほうが双方が楽になる場合もあります。
この章句が説くこと
心に適う者は交わり浅くして愛深く接すること久しくして弥いよ乖く声同じければ傾蓋して居ること昵しく相性距離
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