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抱朴子外篇 / 博喻

抱樸子曰:器非瑚簋,必進銳而退速;量擬伊呂,雖發晚而到早。是以鷦鷯倦翮,猶不越乎蓬杪,鴛雛徐起,顧眄而戾蒼昊。

新字:抱樸子曰:器非瑚簋,必進鋭而退速;量擬伊呂,雖発晩而到早。是以鷦鷯倦翮,猶不越乎蓬杪,鴛雛徐起,顧眄而戻蒼昊。

書き下し

抱朴子曰く、器、瑚簋に非ざれば、必ず進むこと鋭くして退くこと速やかなり。量、伊呂に擬すれば、発すること晩きと雖も到ること早し。是を以て鷦鷯は翮に倦むも、猶お蓬杪を越えず、鴛雛は徐ろに起つも、顧眄して蒼昊に戻る。

現代語訳

抱朴子は言う。器が宗廟の瑚や簋のような大器でなければ、進むときは鋭くても退くのも速い。度量が伊尹や呂尚に並ぶほどならば、動き出しは遅くても到達は早い。だから鷦鷯は羽に疲れても蓬の梢を越えず、鴛雛はゆっくりと飛び立っても、ひと見回しして蒼い大空に至る。

解説

器の小さい人は、勢いよく進んでも引くのも早い。度量の大きい人は、動き出しが遅くても結局早く着く、という対比です。鷦鷯は羽が疲れるまで飛んでも蓬の梢を越えず、鴛雛はゆっくり飛び立っても大空へ戻る、と鳥のたとえで重ねています。入社直後の勢いの良さだけで将来を決めると、見誤ることがあります。立ち上がりが遅い人の持久力や視野の広さを、時間をかけて見る。評価の時間軸を長く取れるかが、この句の実用です。

この章句が説くこと

進むこと鋭くして退くこと速やかなり発すること晩きと雖も到ること早し鴛雛は徐ろに起つも度量持久力

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