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抱朴子外篇 / 博喻

抱樸子曰:聽競者細,則利同而讎結;善否殊途,則事異而結生。是以嫫母宿瘤,惡見西施之艷容;商臣小白,曾聞延州之退耕。

新字:抱樸子曰:聴競者細,則利同而讎結;善否殊途,則事異而結生。是以嫫母宿瘤,悪見西施之艶容;商臣小白,曽聞延州之退耕。

書き下し

抱朴子曰く、競いを聴く者細なれば、則ち利同じくして讎結ぶ。善否途を殊にすれば、則ち事異にして結ぶこと生ず。是を以て嫫母・宿瘤は、西施の艶容を見るを悪み、商臣・小白は、曾て延州の退耕を聞く。

現代語訳

抱朴子は言う。争いを聞く者の度量が細ければ、利害が同じでも仇が結ばれる。善と悪とが道を分かてば、事は異なってわだかまりが生じる。だから、醜い嫫母や宿瘤は、西施の艶やかな容姿を見るのを嫌い、商臣や小白は、かつて延州(季札)が退いて耕したと聞いた。(第一句・結びは原文が乱れており、文意を取って訳した)

解説

原文に乱れのある句で、確かに読めるのは骨組みだけです。度量の細い者が争いを聞けば、利害が同じでも仇になる。善と悪の道が分かれれば、わだかまりが生まれる。そのうえで、醜い者は美しい者を見るのを嫌う、という例を置いています。要は、質の違う者が同じ場に並ぶと軋轢が起きる、ということでしょう。現場の人間関係の摩擦は、能力差や価値観の差から生まれることが多い。差を消すのではなく、差が摩擦に変わる条件を見ておく、という使い方があります。

この章句が説くこと

善否途を殊にすれば則ち事異にして結ぶこと生ず西施の艶容を見るを悪み利同じくして讎結ぶ軋轢嫉妬

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