抱朴子外篇 / 博喻
抱樸子曰:九斷四屬者,蘊藻所以表靈;摧柯碎葉者,茝蕙所以增芬。是以夷吾桎檻,而建匡合之績;應侯困辱,而著入秦之勛。
新字:抱樸子曰:九断四属者,蘊藻所以表霊;摧柯砕葉者,茝蕙所以增芬。是以夷吾桎檻,而建匡合之績;応侯困辱,而著入秦之勛。
書き下し
抱朴子曰く、九たび断たれ四たび属く者は、蘊藻の霊を表す所以にして、柯を摧き葉を砕く者は、茝蕙の芬を増す所以なり。是を以て夷吾は桎檻にして、匡合の績を建て、応侯は困辱せられて、入秦の勲を著す。
現代語訳
抱朴子は言う。九たび断たれ四たび連なるようなものは、水草がその霊妙さを表すゆえんであり、枝を折られ葉を砕かれるようなものは、茝や蕙の香草がその芳しさを増すゆえんである。だから管夷吾は檻に繋がれた身から、諸侯を匡し合わせる功績を建て、応侯は困窮と辱めを受けて、秦に入って勲功を著した。(冒頭二句は原文の字句がやや難しく、文意を取って訳した)
解説
傷つけられるほど香りを増す草のたとえから、挫折が人を作る例に進みます。「柯を摧き葉を砕く者は、茝蕙の芬を増す」。夷吾は檻に繋がれた身から諸侯を匡し合わせる功を建て、応侯は困辱のあとに秦で勲を著した、と原文は述べます。挫折の経験そのものに価値がある、というよりも、困窮のなかで出る力の質を見ている句でしょう。組織で言えば、失敗や左遷を経た人の再起を待つ余地を残すこと、そして自分の挫折を傷だけで終わらせないことの二つに使えます。
この章句が説くこと
柯を摧き葉を砕く者は茝蕙の芬を増す所以なり応侯は困辱せられて挫折再起
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