抱朴子外篇 / 博喻
抱樸子曰:冰炭不炫能於冷熱,瑾瑜不證珍而體著。是以君子恭己,不恤乎莫與,至人屍居,心遺乎毀譽。
新字:抱樸子曰:冰炭不炫能於冷熱,瑾瑜不証珍而体著。是以君子恭己,不恤乎莫与,至人屍居,心遺乎毀誉。
書き下し
抱朴子曰く、氷炭は能を冷熱に炫らず、瑾瑜は珍を証せずして体著らかなり。是を以て君子は己を恭しくして、与する莫きを恤えず、至人は屍居して、心は毀誉を遺る。
現代語訳
抱朴子は言う。氷と炭は冷たさや熱さを見せびらかさず、瑾瑜の美玉は自分の珍しさを証明しなくても、そのもの自体が明らかである。だから君子はわが身を慎んで、仲間のいないことを気に病まず、至人は屍のように静かに居て、心は謗りも誉れも忘れている。
解説
氷と炭は自分から冷熱を誇らなくても、触れれば分かります。美玉も同じで、証明しなくてもそのものが明らかです。そこから「君子は己を恭しくして、与する莫きを恤えず」と、理解者がいなくても気にしない姿勢に進みます。ここで言うのは孤高の賞賛ではなく、本物はアピールを要しないという点でしょう。社内で自分の仕事が見えにくいと感じるとき、説明を増やす前に、成果の質で語れているかを確かめる。評価に一喜一憂しない心の置き方として読めます。
この章句が説くこと
瑾瑜は珍を証せずして体著らかなり与する莫きを恤えず君子は己を恭しくして本物毀誉
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