抱朴子外篇 / 博喻
抱樸子曰:閬風玄圃,不借高於丘垤;懸黎結綠,不假觀於瓊瑉。是以英偉不群,而幽蕙之芬駭;峻概獨立,而眾禽之響振。
新字:抱樸子曰:閬風玄圃,不借高於丘垤;懸黎結緑,不仮観於瓊瑉。是以英偉不群,而幽蕙之芬駭;峻概独立,而衆禽之響振。
書き下し
抱朴子曰く、閬風玄圃は、高きを丘垤に借りず、懸黎結綠は、観を瓊瑉に仮らず。是を以て英偉にして群れざれば、幽蕙の芬も駭かし、峻概にして独り立てば、衆禽の響も振るう。
現代語訳
抱朴子は言う。閬風や玄圃の山は、高さを小さな丘や蟻塚から借りることはなく、懸黎や結綠の名玉は、見事さを並の玉石から借りることはない。だから、才が抜きんでて群れなければ、奥ゆかしい蕙草の香りまでもが人を驚かせ、気概が高く独り立っていれば、多くの鳥の声までもが響き渡る。
解説
本物は、周りの助けを借りて高く見せる必要がない、と述べる句です。山は丘から高さを借りず、名玉は並の石の力を借りて輝くのではない。だから「英偉にして群れざれば」、静かな香りや声までが際立つと続きます。人に混じって目立とうとするより、独り立つほうが評価が通る、という見方です。ただし、群れないこと自体を勧めているのではなく、自分の質が前提です。職場では、派閥や取り巻きで存在感を作らず、仕事の質で自然に認められる人の姿として読めます。
この章句が説くこと
高きを丘垤に借りず英偉にして群れざれば峻概にして独り立てば衆禽の響も振るう独立気概
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