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抱朴子外篇 / 吳失

莫愧屍祿之刺,莫畏致戎之禍,以毀譽為蠶織,以威福代稼穡。車服則光可以鑒,豐屋則群鳥爰止。叱咤疾於雷霆,禍福速於鬼神,勢利傾於邦君,儲積富乎公室。出飾翟黃之衛從,入遊玉根之藻棁。僮仆成軍,閉門為市,牛羊掩原隰,田池布千里。有魚滄濯裘之儉,以竊趙宣平仲之名。內崇陶侃文信之訾,實有安昌董鄧之汙。雖造賓不沐嘉旨之俟,饑士不蒙升合之救,而金玉滿堂,妓妾溢房,商販千艘,腐谷萬庾,園囿擬上林,館第僭太極,梁肉余於犬馬,積珍陷於帑藏。

新字:莫愧屍禄之刺,莫畏致戎之禍,以毀誉為蠶織,以威福代稼穡。車服則光可以鑒,豊屋則群鳥爰止。叱咤疾於雷霆,禍福速於鬼神,勢利傾於邦君,儲積富乎公室。出飾翟黄之衛従,入遊玉根之藻棁。僮仆成軍,閉門為市,牛羊掩原隰,田池布千里。有魚滄濯裘之倹,以窃趙宣平仲之名。内崇陶侃文信之訾,実有安昌董鄧之汚。雖造賓不沐嘉旨之俟,饑士不蒙升合之救,而金玉満堂,妓妾溢房,商販千艘,腐谷万庾,園囿擬上林,館第僭太極,梁肉余於犬馬,積珍陥於帑蔵。

書き下し

屍禄の刺りを愧ずる莫く、戎を致すの禍を畏るる莫く、毀誉を以て蚕織と為し、威福を以て稼穡に代う。車服は則ち光りて以て鑑みる可く、豊屋には群鳥爰に止まる。叱咤は雷霆より疾く、禍福は鬼神より速く、勢利は邦君を傾け、儲積は公室より富む。出ては翟黄の衛従を飾り、入りては玉根の藻棁に遊ぶ。僮仆は軍を成し、門を閉じて市を為す。牛羊は原隰を掩い、田池は千里に布く。魚滄濯裘の倹有りて、以て趙宣・平仲の名を窃む。内には陶侃・文信の訾を崇び、実には安昌・董鄧の汙れ有り。造賓すれば嘉旨の俟を沐せず、饑士は升合の救いを蒙らずと雖も、金玉は堂に満ち、妓妾は房に溢れ、商販は千艘、腐谷は万庾、園囿は上林に擬し、館第は太極を僭し、梁肉は犬馬に余り、積珍は帑蔵に陥る。

現代語訳

禄を食むだけで仕事をしないという譏りを恥じず、戎を招く禍を畏れず、人の毀誉を蚕織の仕事とし、威を振るい福を与える権限を耕作に代える。車や衣服は光って鏡にもなるほどで、立派な家には群れた鳥が止まる。叱りつける声は雷より激しく、禍福を与えるのは鬼神より速く、権勢と利は一国の君を傾け、蓄えは公室より富んでいる。外に出ては翟黄のような護衛を飾り、内に入っては玉の柱や彩られた梁の間に遊ぶ。下僕は軍をなし、門を閉じて市を開く。牛や羊は野を覆い、田や池は千里に広がる。魚をなぞらえた質素な皮衣の倹約を見せ、趙宣や平仲の名を盗む。内には陶侃や文信の財産を尊び、実際には安昌や董鄧の汚れがある。賓客が訪れても、よい食事のもてなしの湯浴みさえ受けられず、飢えた士はわずかな救いも受けないのに、金や玉は堂に満ち、歌妓や妾は部屋に溢れ、商いの船は千艘、腐った穀物は万庾、庭園は上林になぞらえ、館や屋敷は太極殿を僭称し、上等の飯や肉は犬馬の食事にも余り、積んだ宝は倉の中に埋もれている。

解説

地位と権限が、そのまま生業に変わった姿を描きます。「毀誉を以て蚕織と為し、威福を以て稼穡に代う」。人をほめそしる力と賞罰の権限を、耕織の代わりの稼ぎにする、という言い方です。訪れる客や飢えた士には一升の施しもないのに、金玉は堂に満ち、穀物は倉で腐ります。そのうえ、倹約の名を盗んで名声を装う。権限で得る利益と、実績で得る評価を混ぜない。管理職が、自分の裁量を誰のために使っているかを問う箇所です。部下への配慮が、体裁だけになっていないかも含みます。

この章句が説くこと

毀誉を以て蚕織と為し威福を以て稼穡に代う饑士は升合の救いを蒙らず梁肉は犬馬に余り権限私利

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