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韓非子 / 外儲説右上第三十四

夫馴鳥者斷其下翎。其下翎斷、則必恃人而食。焉得不馴。夫明主之畜臣亦然。

新字:夫馴鳥者断其下翎。其下翎断、則必恃人而食。焉得不馴。夫明主之畜臣亦然。

書き下し

夫れ鳥を馴らす者は其の下翎を断つ。其の下翎を斷たば、則ち必ず人に恃みて食う。焉んぞ馴れざるを得んや。夫れ明主の臣を畜うも亦た然り。

現代語訳

鳥を馴らす者は、その(風切り羽の)下羽を切ってしまう。下羽を切られれば、鳥は(飛べないので)必ず人を頼ってエサを得るようになる。どうして馴れないことがあろうか。賢明な君主が臣下を統御するのも同様である。

解説

鳥を飼い慣らす人は、その羽の一部を切ってしまいます。羽を切られた鳥は自分では遠くまで飛べなくなるので、必ず飼い主を頼ってえさをもらうようになり、自然と懐くのです。賢い君主が家臣を従えるやり方も、これと同じだといいます。給料や役目、頼れる後ろ盾を人の上に立つ者がしっかり握っていれば、下の人たちは自然とその人を頼りにし、離れがたくなります。子育てでも、何でも自分でできるようにしてしまうより、時には親を頼らざるを得ない場面を残しておくことで、家族の絆が保たれることがあります。ただし、これは相手を縛るためではなく、頼り頼られる関係を丁寧に築くための知恵として受け止めたいところです。

この章句が説くこと

権限インセンティブ人事制度統制依存関係

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