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碧巌録 / 第六十六則

垂示云。當機覿面。提陷虎之機。正按傍提。布擒賊之略。明合暗合。雙放雙收解弄死蛇。還他作者。

新字:垂示云。当機覿面。提陥虎之機。正按傍提。布擒賊之略。明合暗合。双放双収解弄死蛇。還他作者。

書き下し

垂示に云く、機に当たり面を覿て、陥虎の機を提げ、正按傍提して、擒賊の略を布く。明合暗合、双放双収、解く死蛇を弄するは、他の作者に還す。

現代語訳

垂示にいう。機に当たって顔を突き合わせ、虎を陥れる仕掛けを持ち出し、正面から押さえたり横から引き上げたりして、賊を捕らえる策略をめぐらす。明らかに合い、ひそかに合い、ともに放ちともに収め、死んだ蛇をうまく操って活かすことは、腕利きの師家に任せる。

解説

圜悟の垂示である。陥虎の機、擒賊の略とは、相手の力量を見抜いて捕らえる師家の仕掛けである。正面から押さえたり横から引き上げたり、表で合わせたり裏で合わせたり、放っては収める。死んだ蛇でも上手に扱えば生きて動き出す、という句は、取るに足らない材料からでも人を活かす働きを引き出せることを示す。続く本則では、巌頭と雪峰が一人の行脚僧をそれぞれの手で試す。人を育てる場面で、相手の未熟さを嘆くより、未熟な応答をも活かす手立てを持つことが、指導者の力量なのである。

この章句が説くこと

垂示指導殺活作家育成

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