碧巌録 / 第二十九則
大隋真如和尚承嗣大安禪師。乃東川鹽亭縣人。參見六十餘員善知識。昔時在溈山會裏作火頭。一日溈山問云。子在此數年。亦不解致箇問來看如何。隋云。令某甲問箇什麼即得。溈山云。子便不會問如何是佛。隋以手掩溈山口。山云。汝已後覓箇掃地人也無。後歸川。先於堋口山路次。煎茶接待往來。凡三年。後方出世。開山住大隋。
新字:大隋真如和尚承嗣大安禅師。乃東川塩亭県人。参見六十余員善知識。昔時在溈山会裏作火頭。一日溈山問云。子在此数年。亦不解致箇問来看如何。隋云。令某甲問箇什麼即得。溈山云。子便不会問如何是仏。隋以手掩溈山口。山云。汝已後覓箇掃地人也無。後帰川。先於堋口山路次。煎茶接待往来。凡三年。後方出世。開山住大隋。
書き下し
大随の真如和尚は大安禅師に承嗣す。乃ち東川塩亭県の人なり。六十余員の善知識に参見す。昔時潙山の会裏に在って火頭と作る。一日潙山問うて云く、「子此に在ること数年、亦箇の問を致し来たり看ることを解せざるは如何」。随云く、「某甲をして箇の什麼をか問はしめて即ち得ん」。潙山云く、「子便ち如何なるか是れ仏と問ふことを会せず」。随、手を以て潙山の口を掩ふ。山云く、「汝已後、箇の地を掃く人を覓むるも也た無からん」。後に川に帰り、先づ堋口の山路の次に於て、茶を煎じて往来を接待すること凡そ三年。後に方に出世し、開山して大随に住す。
現代語訳
大随の真如和尚は大安禅師の法を継いだ。東川の塩亭県の人である。六十人余りの師家に参じた。かつて潙山の門下で火の番の役をしていた。ある日、潙山が問うて言った。「お前はここに数年いるが、一つも問いを出してこないのはどうしたことか」。大随は言った。「わたしに何を問えとおっしゃるのですか」。潙山は言った。「お前は『仏とは何か』と問うこともできないのか」。大随は手で潙山の口をふさいだ。潙山は言った。「お前はこれから先、地面を掃く人を一人探そうとしても見つからないだろう」。のちに蜀に帰り、まず堋口の山道のほとりで茶を煎じて往来の人々をもてなすこと三年に及んだ。そののちようやく世に出て、山を開いて大随山に住した。
解説
この章句が説くこと
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