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碧巌録 / 第九則

舉僧問趙州。如何是趙州州云。東門西門南門北門。

書き下し

挙す。僧、趙州に問ふ、「如何なるか是れ趙州」。州云く、「東門西門南門北門」。

現代語訳

取り上げる。ある僧が趙州に問うた、「趙州とはどのようなものですか」。趙州は言った、「東門、西門、南門、北門」。

解説

第九則の本則である。ある僧が趙州従諗に「如何なるか是れ趙州」と問うた。趙州は和尚の名であると同時に、その住した町の名でもあるから、この問いは人としての趙州を問うとも、土地としての趙州を問うとも取れる。趙州は「東門西門南門北門」と町の四方の門を挙げて答えた。四門はどこからでも入れるように開かれているが、理屈で入ろうとすれば入れない。この平明な一言の奥をどう見るかが公案の要である。現代の働く者には、自分とは何かと問われたとき、肩書や説明ではなく、ありのままの姿で答える潔さを思わせる。

この章句が説くこと

趙州四門問答公案自己言葉

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