碧巌録 / 第四則
雪竇著語云。勘破了也。一似鐵橛相似。眾中謂之著語。雖然在兩邊却不住在兩邊。作麼生會他道勘破了也。什麼處是勘破處。且道勘破德山。勘破溈山。德山遂出到門首。却要拔本。自云。也不得草草。要與溈山掀出五臟心肝法戰一場。再具威儀却回相見。溈山坐次。德山提起坐具云。和尚溈山擬取拂子。德山便喝。拂袖而出。可殺奇特。
新字:雪竇著語云。勘破了也。一似鉄橛相似。衆中謂之著語。雖然在両辺却不住在両辺。作麼生会他道勘破了也。什麼処是勘破処。且道勘破徳山。勘破溈山。徳山遂出到門首。却要抜本。自云。也不得草草。要与溈山掀出五臓心肝法戦一場。再具威儀却回相見。溈山坐次。徳山提起坐具云。和尚溈山擬取払子。徳山便喝。払袖而出。可殺奇特。
書き下し
雪竇著語して云く、「勘破し了れり」。一に鉄橛に似て相似たり。衆中之を著語と謂ふ。両辺に在りと雖然も、却つて両辺に住在せず。作麼生か他の勘破し了れりと道ふを会せん。什麼の処か是れ勘破の処。且く道へ、徳山を勘破するか、溈山を勘破するか。徳山遂に出でて門首に到り、却つて本を抜かんと要す。自ら云く、「也た草草なることを得ず」。溈山と五臓心肝を掀出して法戦一場せんと要す。再び威儀を具して却回して相見す。溈山坐する次、徳山坐具を提起して云く、「和尚」。溈山払子を取らんと擬す。徳山便ち喝して、払袖して出づ。可殺だ奇特なり。
現代語訳
雪竇は著語して言った。「見破った」。まるで鉄の杭を打ち込んだようである。修行者の間ではこれを著語と呼ぶ。両方の側にありながら、両方のどちらにもとどまらない。彼が「見破った」と言ったのをどう理解するのか。どこが見破ったところなのか。さあ言ってみよ、徳山を見破ったのか、溈山を見破ったのか。徳山はそこで出て門口まで来ると、元手を取り返そうとした。自ら「やはりいい加減に済ませてはならない」と言い、溈山と五臓六腑をさらけ出して一場の法戦を交えようとしたのである。再び威儀を整えて引き返し相見した。溈山が坐っていると、徳山は坐具を持ち上げて言った。「和尚」。溈山が払子を取ろうとした。徳山はすぐに一喝し、袖を払って出て行った。なんとも見事である。
解説
この章句が説くこと
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