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碧巌録 / 第三則

日面佛月面佛五帝三皇是何物二十年來曾苦辛為君幾下蒼龍窟屈堪述明眼衲僧莫輕忽。

新字:日面仏月面仏五帝三皇是何物二十年来曽苦辛為君幾下蒼竜窟屈堪述明眼衲僧莫軽忽。

書き下し

日面仏、月面仏、五帝三皇是れ何物ぞ。二十年来曾て苦辛す、君が為に幾たびか蒼龍窟に下る。屈、述ぶるに堪へたり、明眼の衲僧も軽忽すること莫れ。

現代語訳

日面仏、月面仏。五帝三皇などが何ものであろうか。二十年このかた苦労を重ね、君のために幾たび青龍の洞窟に潜ったことか。この苦しさは語るに足る。眼の明らかな禅僧も、軽んじてはならない。

解説

雪竇重顕が第三則に付けた頌である。「日面仏、月面仏」と本則をそのまま掲げ、続けて「五帝三皇是れ何物ぞ」と言い放つ。古の聖王でさえ、この一句の前では何ほどのものでもないという気概である。後半では、自分が二十年にわたって苦労を重ね、青龍の洞窟に宝珠を求めて潜るように参究してきたことを詠む。その苦労は語るに足るものだから、眼の明らかな僧も軽んじるなと結ぶ。圜悟は評唱で、この頌を国家への風刺と読む説を退けている。現代の働く者には、一見あっさりした一言の背後に、長年の苦労があることを見落とすなという戒めとして読める。

この章句が説くこと

蒼竜窟雪竇頌修行苦辛権威

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