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林子平学則 / 讀書と武藝・読書と武芸の日課の組み立て

一讀書怠る事なかれ、讀書は萬能の基なり、卯の時起て高聲に讀書すべし、辰の時より巳の時まで字を習ふべし、晝の間は下に記すごとく武藝を習ふべし、又農工商は卯の時より其持前の業を致すべし、他の遊藝等を習ふ事を禁ず、夜は諸軍談及び諸記錄等年齡に隨ひ、或は三五枚、或は十枚貳十枚乃至百枚も讀むべきなり、一武藝に精出すべし、巳の時より酉の時迄、藝道を習ふべし、就中刀槍弓馬を先とす、併學問七歲武藝十六歲の心懸なるべし、

新字:一読書怠る事なかれ、読書は万能の基なり、卯の時起て高声に読書すべし、辰の時より巳の時まで字を習ふべし、昼の間は下に記すごとく武芸を習ふべし、又農工商は卯の時より其持前の業を致すべし、他の遊芸等を習ふ事を禁ず、夜は諸軍談及び諸記録等年齢に随ひ、或は三五枚、或は十枚貳十枚乃至百枚も読むべきなり、一武芸に精出すべし、巳の時より酉の時迄、芸道を習ふべし、就中刀槍弓馬を先とす、併学問七歳武芸十六歳の心懸なるべし、

書き下し

一讀書怠る事なかれ、讀書は萬能の基なり、卯の時起て高聲に讀書すべし、辰の時より巳の時まで字を習ふべし、晝の間は下に記すごとく武藝を習ふべし、又農工商は卯の時より其持前の業を致すべし、他の遊藝等を習ふ事を禁ず、夜は諸軍談及び諸記錄等年齡に隨ひ、或は三五枚、或は十枚貳十枚乃至百枚も讀むべきなり、一武藝に精出すべし、巳の時より酉の時迄、藝道を習ふべし、就中刀槍弓馬を先とす、併學問七歲武藝十六歲の心懸なるべし、

現代語訳

一つ、読書を怠ってはなりません。読書はあらゆる能の基です。卯の時(明け方)に起きて高い声で読書すべきです。辰の時から巳の時(午前の間)まで習字をすべきです。昼の間は、下に記すとおり武芸を習うべきです。また、農工商の者は卯の時からそれぞれの持ち前の仕事をすべきです。他の遊芸などを習うことは禁じます。夜は、諸々の軍談および諸記録などを、年齢に従い、三、五枚、あるいは十枚、二十枚、さらには百枚も読むべきです。一つ、武芸に精を出すべきです。巳の時から酉の時(夕方)まで芸道を習うべきです。なかでも刀・槍・弓・馬を先とします。ただし、学問は七歳から、武芸は十六歳からの心がけとすべきです。

解説

一日の時間割を示した章句で、早朝の音読、午前の習字、昼の武芸、夜の読書と、学びを生活の流れに組み込んでいます。年齢に応じて読む量を変える点や、学問を七歳、武芸を十六歳から始めるという段階の考えも見えます。管理職にとっては、学びを意志の強さに頼らず、日課として時間に固定する工夫が参考になります。朝の十五分を読書に充てる、夜に振り返りを行うなど、型を作れば続きます。部下の育成も、年次に応じた段階設計が効果的です。
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この章句が説くこと

『林子平学則』林子平読書日課武芸学問

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