群書治要 / 『群書治要』袁子正書・人を使う五つの心得
故明王之使人有五、一曰以大體期之、二曰要其成功、三曰忠信不疑、四曰至公無私、五曰與天下同憂、以大體期之、則臣自重、要其成功、則臣勤懼、忠信不疑、則臣盡節、至公無私、則臣盡情、與天下同憂、則臣盡死、夫唯信而後可以使人、昔者、齊威王使章子將而伐魏、人言其反者三、威王不應也。自是之後、為齊將者無有自疑之心、是以兵强於終始也。
新字:故明王之使人有五、一曰以大体期之、二曰要其成功、三曰忠信不疑、四曰至公無私、五曰与天下同憂、以大体期之、則臣自重、要其成功、則臣勤懼、忠信不疑、則臣尽節、至公無私、則臣尽情、与天下同憂、則臣尽死、夫唯信而後可以使人、昔者、斉威王使章子将而伐魏、人言其反者三、威王不応也。自是之後、為斉将者無有自疑之心、是以兵強於終始也。
書き下し
故に明王の人を使うに五有り。一に曰く大体を以て之に期す、二に曰く其の成功を要む、三に曰く忠信にして疑わず、四に曰く至公にして私無し、五に曰く天下と憂いを同じくす。大体を以て之に期すれば、則ち臣自ら重んず。其の成功を要むれば、則ち臣勤め懼る。忠信にして疑わざれば、則ち臣節を尽くす。至公にして私無ければ、則ち臣情を尽くす。天下と憂いを同じくすれば、則ち臣死を尽くす。夫れ唯だ信にして而る後に以て人を使う可し。昔者、斉の威王、章子をして将として魏を伐たしむ。人其の反くと言う者三たびなれども、威王応えず。是れ自り之後、斉の将たる者は自ら疑うの心有ること無し。是を以て兵は終始に強し。
現代語訳
賢明な王が人を使うには五つの心得があります。第一は大筋を示して期待すること、第二は成果を求めること、第三は誠実で信じて疑わないこと、第四は公平で私心がないこと、第五は天下と憂いを共にすることです。大筋で期待すれば、臣は自分を重んじます。成果を求めれば、臣は勤め、また緊張します。誠実で疑わなければ、臣は節義を尽くします。公平で私心がなければ、臣は真心を尽くします。天下と憂いを共にすれば、臣は命がけで尽くします。ただ信じてこそ、人を使うことができます。昔、斉の威王が章子を将軍として魏を討たせました。章子が裏切ろうとしていると三度言う者がありましたが、威王は取り合いませんでした。それ以後、斉の将軍たちは自分が疑われるという心配を持たなくなりました。こうして軍は始めから終わりまで強かったのです。
解説

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