古典を学びたいすべての人に 法人向けワークシート法人向けワークシート

群書治要 / 『群書治要』毛詩・役目の偏りを嘆く北山の詩

溥天之下、莫非王土、率土之濱、莫非王臣、大夫不均、我從事獨賢、或燕燕以居息、或盡瘁以事國、或息偃在床、或不已于行、或棲遲偃仰、或王事鞅掌、或耽樂飲酒、或慘慘畏咎。

新字:溥天之下、莫非王土、率土之浜、莫非王臣、大夫不均、我従事独賢、或燕燕以居息、或尽瘁以事国、或息偃在床、或不已于行、或棲遅偃仰、或王事鞅掌、或耽楽飲酒、或惨惨畏咎。

書き下し

溥天の下、王土に非ざる莫く、率土の浜、王臣に非ざる莫し。大夫均しからず、我が事に従うこと独り賢なり。或いは燕燕として以て居息し、或いは尽瘁して以て国に事う。或いは息偃して床に在り、或いは行くことを已まず。或いは棲遅偃仰し、或いは王事鞅掌す。或いは耽楽して酒を飲み、或いは惨惨として咎を畏る。

現代語訳

天の下のすべては王の土地であり、地の果てまで王の臣でない者はいません。それなのに大夫の役目の割り当ては公平ではなく、私だけが仕事に励む者として使われます。のんびり家で休んでいる人がいれば、身をすり減らして国に仕える人もいます。寝床に横たわっている人がいれば、いつまでも旅路を休めない人もいます。ゆったりと寝そべっている人がいれば、王の仕事に追われて余裕のない人もいます。酒に耽って楽しむ人がいれば、咎められはしないかとびくびくしている人もいます。

解説

『詩経』小雅の北山は、役目の割り当てが不公平なことを嘆く詩とされ、毛詩の序には、仕事が均等でなく、父母を養う余裕もない大夫の作と説かれます。天下は王の土地で人はみな王の臣だと言いながら、自分だけがよく働く者として使われる。一方で、のんびり暮らす人、床に伏している人、酒に耽る人もいる、と対比を並べます。仕事が特定の人に偏る不満は、今の職場にもよく生じます。頼りになる人に任せ続けるうちに、その人だけが疲れ果てる構造が生まれます。担当の偏りを定期的に見直すきっかけになる一首です。
『人生の方程式』の表紙

人生を、一行の式にしてみた。

志×積×時×憤÷(1+執)+命。古典から導いた式『人生の方程式』と、二十四の悩みに古典が答える『人生の教科書』(PDF)、師導の全機能1か月がセットで700円です。

本の中身を見る

この章句が説くこと

役使不均公平偏り尽瘁分担不満

関連する章句

本2冊(人生の方程式・人生の教科書)+師導1か月=700円本を見る