導師導古典を学びたいすべての人に

言志四録 / 言志耋録 第三百十三条 其の志を持し其の気を暴ふなかれ

持其志。無暴其氣。此訓於養生亦有益。

新字:持其志。無暴其気。此訓於養生亦有益。

書き下し

「其の志を持して、其の気を暴ふこと無かれ」と。此の訓は養生に於ても亦益有り。

現代語訳

「その志をしっかりと保ち、その気を乱し損なってはならない」という。この教えは養生においてもまた有益である。

解説

『孟子』公孫丑上の浩然の気の章にある言葉を引いた一条です。孟子は、志は気の帥(統率者)であり、気は体に満ちるものだとして、志を堅く保ち、しかも気をむやみに乱してはならないと説きました。本来は心の修養の教えですが、一斎はこれがそのまま養生にも役立つと言います。志がしっかりしていれば気は乱れず、気が乱れなければ体も損なわれない。心と体を一つのものとして見る一斎らしい読み方で、のちの一一五五条「心身は一なり」にもつながります。目標を見失わず、しかも感情を荒立てないことが、長く働くうえでの体調管理にもなるという視点を与えてくれます。

この章句が説くこと

志気養生孟子心身

関連する章句

古典の入門書『人生の教科書』の表紙

人生の答えは、ぜんぶ古典に書いてあった。

古典の入門書『人生の教科書』(PDF)と、師導の全機能1か月がセットで700円。二十四の悩みに、論語・老子・孫子から徒然草・五輪書までが答えます。

本の中身を見る
古典の入門書『人生の教科書』(PDF)+師導1か月=700円 本を見る