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言志四録 / 言志耋録 第百六十条 人を訓戒する時

訓戒人時。語要簡明。要切當。勿疾言。勿詈辱。

新字:訓戒人時。語要簡明。要切当。勿疾言。勿詈辱。

書き下し

人を訓戒する時は、語は簡明なるを要し、切当なるを要す。疾言すること勿れ、詈辱すること勿れ。

現代語訳

人を教え戒めるときは、言葉は簡潔で明快であることが必要であり、的を射ていることが必要である。早口でまくし立ててはならず、ののしり辱めてはならない。

解説

前条に続いて、人を戒めるときの言葉づかいを具体的に示した一条です。求められるのは二つ、「簡明」と「切当」。長々と話さず要点を明らかにし、相手の実情にぴたりと当たることを言う。避けるべきも二つ、「疾言」と「詈辱」。感情にまかせて早口にまくし立てること、相手をののしり辱めることです。前者は伝わるための条件、後者は伝わらなくなる原因と言えるでしょう。怒りに任せた叱責は、相手に屈辱だけを残し、肝心の中身は届きません。短い条ですが、叱り方・注意の仕方の要点がほぼ尽くされています。部下に注意を与える前に、この四つに照らして言葉を選んでみる価値があるでしょう。

この章句が説くこと

訓戒叱り方言葉人を育てる

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