言志四録 / 言志耋録 第百二十二条 感応の妙は異類に通ず
感應之妙。通於異類。况人乎。
新字:感応之妙。通於異類。況人乎。
書き下し
感応の妙は、異類にも通ず。況んや人をや。
現代語訳
感応の不思議なはたらきは、人とは種類の異なる生き物にまで通じる。まして人同士であればなおさらである。
解説
感応を論じた一連の条をまとめるような一条です。感応の妙は、人と異なる種類の生き物にさえ通じる。まして同じ人同士であれば、なおさらだと一斎は言います。先の条で、雨を知る蟻や霜を知る虫を挙げていたことを受けているのでしょう。人が動物を慈しめば動物もなつき、恐れれば逃げる。言葉の通じない相手にさえ心は伝わるのだから、人同士で心が伝わらないはずはない、という論法です。相手に気持ちが伝わらないと感じるとき、言葉や手段を工夫する前に、自分の心がどうであるかを見直すよう促しているとも読めます。立場や文化の違う相手と向き合う場面でも、考える手がかりになる条です。
この章句が説くこと
感応共感誠人間関係
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