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易経 / 中孚卦

初九虞吉,志未變也。 其子和之,中心愿也。 可鼓或罷,位不當也。 馬匹亡,絕類上也。 有孚攣如,位正當也。 翰音登于天,何可長也。

新字:初九虞吉,志未変也。 其子和之,中心愿也。 可鼓或罷,位不当也。 馬匹亡,絶類上也。 有孚攣如,位正当也。 翰音登于天,何可長也。

書き下し

初九の虞りて吉は、志未だ変ぜざればなり。其の子之に和すとは、中心より願ふなり。可(ある)いは鼓し或いは罷むとは、位当らざればなり。馬匹亡ふとは、類を絶ちて上るなり。孚有りて攣如たりとは、位正当なればなり。翰音天に登るとは、何ぞ長かるべけんや。

現代語訳

初九がよく考えて吉なのは、志がまだ変わっていないからである。その子が声を合わせて応えるとは、心の底から願うのである。進んだかと思えばやめるとは、位がふさわしくないからである。連れの馬を失うとは、同類との縁を断って上の者に従うのである。誠があって固く結ばれるとは、位がまさに当を得ているからである。鶏の鳴き声が天にまで昇ろうとするとは、どうして長く続けられようか。

解説

中孚の爻辞に象伝が理由を添えた部分です。九二の鶴に子が応えるのは「中心より願ふなり」、心の底からの願いがあるから響き合うのだと説きます。六四の連れの馬を失うのは「類を絶ちて上るなり」、仲間内の結びつきを断って上に従うことだと言います。上九の声だけが天に昇るのは「何ぞ長かるべけんや」と、実のない声は長続きしないと戒めます。誠は言葉の大きさではなく、心の底から出ているかで伝わります。発信の声ばかり高くなって、中身が追いついていないことはないか省みたいところです。

この章句が説くこと

誠共感実信頼

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