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言志四録 / 言志耋録 第百条 静坐して後人に接す

靜坐數刻後接人。自覺言語有叙。

新字:静坐数刻後接人。自覚言語有叙。

書き下し

静坐すること数刻の後に人に接すれば、自ら言語に叙有るを覚ゆ。

現代語訳

しばらくの間静坐した後で人に会うと、自分の言葉に筋道と順序が立っていることに自然と気づく。

解説

静坐の効き目を、一斎自身の実感として記した短い一条です。「数刻」はしばらくの時間、「叙」は順序、筋道のことです。静かに座ってしばらく心を落ち着けてから人に会うと、話す言葉が自然と整い、順序立って出てくるのに気づくと言います。前の条で、静坐の心持ちを応接の場でも失わないことを敬と呼んでいたのを、具体的な体験で裏づけた格好です。心が散らかっていれば言葉も散らかり、心が静まれば言葉も整う。大事な面談や会議の前に、資料を見直すだけでなく少しの間黙って心を落ち着けてみる。そんな小さな工夫の値打ちを思い起こさせる条です。

この章句が説くこと

静坐言葉平静準備応接

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