言志四録 / 言志耋録 第六十八条 窮むべからざるの理無し
無不可窮之理。無不可應之變。
新字:無不可窮之理。無不可応之変。
書き下し
窮むべからざるの理無く、応ずべからざるの変無し。
現代語訳
究めることのできない道理はなく、対応することのできない変化もない。
解説
わずか十二字の、力強い断言です。究めることのできない道理はなく、対応できない変化もない。前半は朱子学の「窮理」、物事の理を窮めることが必ずできるという学問への信頼を示し、後半は、どんな変化にも応じられるという実践への自信を示しています。もちろん一斎は、何でも簡単にわかり、たやすく対処できると言っているのではありません。理を窮める努力を続ける限り、応じられない変化はないということです。理を窮めることと変化に応じることは、ここで一つにつながっています。先の見えない状況に直面したとき、諦める前に、まだ窮めていない道理はないかと問い直す構えを支えてくれる言葉です。
この章句が説くこと
窮理応変変化学問信念
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