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言志四録 / 言志耋録 第六十九条 天地間は都て活道理

能變。故無變。常定。故無定。天地間都是活道理。

新字:能変。故無変。常定。故無定。天地間都是活道理。

書き下し

能く変ず、故に変無し。常に定まる、故に定無し。天地の間は都て是れ活道理なり。

現代語訳

よく変化するからこそ、変わらない。常に定まっているからこそ、固定したものがない。天地の間にあるものは、すべて生きて働く道理である。

解説

逆説に満ちた一条です。よく変化するからこそ変わらず、常に定まっているからこそ固定しない。たとえば川は絶えず流れているからこそ川であり続け、季節はめぐり変わるからこそ一年という秩序が保たれます。反対に、本当に確かな軸を持つものは、形にこだわらず柔軟に動けます。一斎はこうした天地のあり方を「活道理」、生きて働く道理と呼びました。道理を固定した規則としてではなく、変化の中で働き続けるものとしてとらえる見方です。『易経』の変易と不易の思想が背景にあります。変わらないことを守ろうとして変化を拒むのか、変わり続けることで本質を守るのか。組織の伝統と革新を考える手がかりになります。

この章句が説くこと

変化不易活道理易柔軟性

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