言志四録 / 言志耋録 第二十八条 気質を変化す
爲學之效。在變化氣質。其效不外於立志。
新字:為学之効。在変化気質。其効不外於立志。
書き下し
学を為すの効は、気質を変化するに在り。其の効は立志に外ならず。
現代語訳
学問をすることの効果は、生まれつきの気質を変えることにある。その効果は、志を立てることにほかならない。
解説
学問の効き目は、知識が増えることではなく、生まれ持った気質が変わることにあると一斎は言います。「気質の変化」は宋学、とくに張載や朱子が重んじた考えで、人の本性は善でも、気質には偏りがあり、学問によってそれを正していくというものです。一斎はさらに、その変化をもたらすのは立志にほかならないと言い切ります。志が立てば、気の短さも怠け癖も少しずつ改まっていく。ここから数条、気質の変化を具体的に論じていきます。研修や学習の成果を、知識の量ではなく、自分の振る舞いや性分が変わったかどうかで測ってみる視点を与えてくれる一条です。
この章句が説くこと
気質変化立志学問成長修養
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