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言志四録 / 言志耋録 第二条 心教は化なり

敎。有三等。心敎。化也。躬敎。迹也。言敎。則資於言矣。孔子曰。予欲無言。葢以心敎爲尙也。

新字:教。有三等。心教。化也。躬教。迹也。言教。則資於言矣。孔子曰。予欲無言。葢以心教為尚也。

書き下し

教に三等有り。心教は化なり。躬教は迹なり。言教は則ち言に資る。孔子曰く、「予言ふこと無からんと欲す」と。蓋し心教を以て尚しと為すなり。

現代語訳

教えには三つの段階がある。心による教えは、人をおのずと感化するものである。身をもってする教えは、行いの跡を示すものである。言葉による教えは、言葉に頼るものである。孔子は「私は何も言わずにいたいと思う」と言った。思うに、心による教えを最も尊いとしたのである。

解説

前条の「学に三等」に続いて、教える側の三段階を説いた一条です。最上は心による教えで、言葉も手本もなく、その人の在り方そのものが周りを感化していきます。次は身をもって示す教え、最後が言葉による教えです。引かれた「予言ふこと無からんと欲す」は『論語』陽貨篇の句で、孔子は続けて「天何をか言はんや、四時行はれ百物生ず」と、天が黙って万物を育てることを挙げています。教えるとは、言葉を尽くすことよりも、まず自分がどう在るかだという考えです。部下や後輩を育てるとき、説明の量よりも自分の姿が何を伝えているかを振り返らせる言葉です。

この章句が説くこと

教育感化率先垂範不言の教え人材育成

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